給料手当とは
従業員に対するお給料です。会社員と呼ばれる人は皆さん給料を貰っていると思います。給与明細を見てみると手当がたくさんついている人もいるでしょう。これらは名前こそ違いますが、税務上は給料扱いなのです。
具体例
・給料(基本給)
・残業手当
・夜勤手当
・役職手当
・資格手当
・住宅手当
・家族手当
・出張手当
・歩合給
・使用人兼務役員の使用人部分
・通勤手当
・現物支給
など、会社の取り決めでいろいろ給与設定ができます。注意すべきはあくまで税務上の取り決めであって、社会保険料関係や労働関係の法律とはまた違った解釈になるということです。
仕訳方法
給料を各種天引きをして振り込んだ
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
給料手当 | 300000 | 普通預金 | 260000 | 〇月分給料 |
預り金 | 30000 | 〇月分給料 社会保険料 | ||
預り金 | 2000 | 〇月分給料 源泉所得税 | ||
預り金 | 8000 | 〇月分給料 住民税 |
給料の支払い時には社会保険料や源泉所得税、住民税を天引きして支払うことになります。会社員の方は自分の給与明細を確認してみてください。きっといろいろ引かれていると思います。
ここでは給料手当1つで仕訳をしていますが、この中には家族手当や残業手当などの各種手当がすべて含まれます。通勤手当だけは別の規定がありますので、通勤手当だけで記事をまとめていきたいですね。
給料の締め日と支給日の関係
多くの会社ではお給料計算は締め日と支給日が違うはずです。末締め翌月20日払いとかそんな感じです。会社によって違います。継続摘要していれば、現金主義でも発生主義でも構いません。現金主義の場合は上記のような仕訳を支給日にします。発生主義の場合は額面の金額で未払費用にします。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
給料手当 | 300000 | 未払費用 | 300000 | 〇月分 |
翌月に支払いをしたら各種天引きする仕訳をします。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
未払費用 | 300000 | 普通預金 | 260000 | 〇月分給料 |
預り金 | 30000 | 〇月分給料 社会保険料 | ||
預り金 | 2000 | 〇月分給料 源泉所得税 | ||
預り金 | 8000 | 〇月分給料 住民税 |
原則として源泉所得税などの各種天引きをするタイミングは支給日をベースにします。未払費用で発生させることは構いませんが、天引きは支給月に合わせるのです。正直、この天引きのタイミングがひと月ずれたからといって何かペナルティがあるわけでもないので、そこまで深く考えなくても大丈夫です。
まとめ
お給料の種類や仕訳や天引きのタイミングは上記の通りとなります。給料はかなり論点が多いので徐々に関連記事をアップできるように頑張ります。給与計算担当されている方は毎回神経を使いますよね。合っていて当然で、間違えると従業員さんから怒られるわけですから大変です。
お給料関係の仕事だと、年末調整や法定調書の作成もあります。毎年年末年始くらいはゆっくりしたいけれど、年末調整業務が多くて休むに休めない会計事務所も多いのではないでしょうか。
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