未収金(未収入金)とは
本業以外の取引から発生する代金で未回収のものです。本業以外って何かというと、車を売ったとか、廃品売ったお金とかです。自動販売機収入もそうですね。
具体例
・固定資産売却代金で未回収のもの
・有価証券売却代金で未回収のもの
・雑収入代金で未回収のもの
などです。売掛金とは異なりますが、間違えたからと言って何か大きなペナルティがあるわけじゃないですけれどね。
売掛金との違い
売掛金は本業に対応する未回収金を表します。通常売上高として処理するものですね。
一方未収金は本業以外、雑収入に対応するものや固定資産売却に対応するものを表します。
商品販売のような営業取引にならないものです。ものすごく細かく分けようとすれば分けられるのでしょうけれど、そこまで厳密にやらなくてもいいと思います。
仕訳方法
自動車を売却して代金は翌月に入金されるとき
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
未収入金 | 50万円 | 車両運搬具 | 120万円 | 自動車売却 |
減価償却累計額 | 80万円 | 固定資産売却益 | 10万円 | 自動車売却 |
作業くずを売却して代金が翌月に入金されるとき
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | 摘要 |
未収金 | 1500 | 雑収入 | 1500 | 作業くず売却 |
こういう時に未収金を使います。資産売却時の仕訳は消費税や固定資産簿価が直接法か間接法かでも変わってきますが、ここでは未収金は固定資産売却や雑収入に関係するものと覚えておいていただければ嬉しいです。
まとめ
売掛金と未収金は同じように見えても役割が異なっています。正直なところ、この科目を間違えたからと言って特にペナルティはありません。でもこういう正しい知識を持って仕訳をしていくと、見る人が見ると「この人はちゃんと知識がある」と思ってもらえるので覚えておいて損はありませんよ。
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