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買掛金とは

商品の購入(仕入)やサービスなどの提供(外注加工)を受けたけれども、支払がまだのものを表す勘定科目です。本業に関する仕入や外注加工費などを買掛金で表します。仕入や外注加工はいわゆる原価科目になりますので、原価に対応するものというイメージですね。

未払費用との違いは

販売費および一般管理費に計上するもので、まだ未払のものを表します。水道光熱費や給料などですね。

未払金との違いは

原価対応するものでもなく、販売費および一般管理費になるものでもないもので、まだ未払のものを表します。具体的には固定資産の購入ですね。

上記3つは明確に区分しないといけないの?

会計上のルールとして上記の3つの区分がありますが、そこまで厳密に分ける必要は無いと思います。どれもまだ未払のものという意味で共通していますので間違えたところで大したペナルティはありません。

実務上よくあるミス

買掛金計上というよりは買掛金を支払う時によくあるミスに、支払漏れ、二重支払、二重計上があります。支払漏れと二重支払は相手方へ迷惑をかけることになりますし、二重計上は税務調査時に大きな金額が動くこともありますので要注意です。

支払漏れや二重支払は請求書一覧を作成したり、支払日等を記録してチェックできるようにしておくとミスは減るかもしれません。

税務上は二重計上はちょっと厄介です。税務調査時にもしかすると架空仕入や架空外注と言われたりします。よくあるミスの内容としては、買掛金で仕入などを発生させているにも関わらず、支払の時にまた仕入などの原価勘定を立てていることがあります。買掛金の残金がいつまでも無くならないのに、それに気が付かないまま決算を組んでしまうのです。

また、期中現金主義を採用している会社も注意です。通常、振込をしたときに仕入や外注加工費を計上するのですが、振込をしたけれど領収書も貰うという場合があります。この時に振込でも経費計上、領収書があるので現金払いということで経費計上と二重に経費計上してしまうことです。現金出納帳や現金管理をしていない会社は気が付くことなく決算を組んでしまいます。

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仕訳方法

商品を仕入れて代金は翌月に支払う

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
仕入高 10万円 買掛金 10万円 ○○商店 仕入

上記の買掛金を振り込んだ

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
買掛金 10万円 普通預金 10万円 ○○商店

まとめ

買掛金は発生主義を摘要しているのであれば結構な頻度で使います。未払金や未払費用とは区別はありますが、そこまで神経質にならなくていいです。それより重要なのは支払漏れや二重払い、二重計上の無いようにしないといけません。この方が数千倍重要だと思います。

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