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仮払消費税とは、消費税の経理方式に税抜経理方式を採用している際に用いる勘定項目です。

消費税は消費者が負担する税金ですが、消費者が直接納税することは不可能であるため、事業者が消費税を預かることで消費者に代わって納税する方式となっています。

そこで事業者は、取引ごとに発生した消費税を仮受消費税・仮払消費税という勘定科目を用いることで売上や仕入と区別します。

売上時は消費税を含んだ金額を受け取っていることになるので、仮受消費税と売上を区別して貸方に記帳し、受け取った金額を借方に記帳。

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
材料仕入 1000 普通預金 1080 仕入
仮払消費税 80 仕入

逆に仕入れ時には消費税を支払っているので、仮払消費税を仕入の勘定項目を借方に記帳します。積み立てていった仮受消費税と仮払消費税は決算処理の際に相殺させます。

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仮受消費税の金額の方が大きい場合は差額を消費税として納税し、仮払消費税の金額の方が大きい場合は消費税を払いすぎたとして還付請求が可能です。

相殺後の金額と実際に納付した消費税や受け取った還付金が一致しない場合もありますが、この場合は差額を雑収入や雑損失として計上して処理します。

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