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短期借入金とは

決算日の翌日から起算して1年以内に返済する借入金のことをいいます。起算日は借り入れをした日ではなく、決算日の翌日というところがミソです。まぁ財務会計や管理会計をびっちりしている企業でない場合はこの起算日を間違えたところで大した違いは出ませんけれどね。
1年超えてくると長期借入金という勘定科目になります。

具体例

・銀行借入
・社長借入
・当座借越

お金を借りて一年以内に返すものは短期借入金ですね。会社によって(特に中小零細企業)は社長借入はたとえ1年以内に返せなかったとしても短期借入金のままだったりします。

仕訳方法

銀行から4か月後に返済する契約でお金を借りた

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
普通預金 100万円 短期借入金 100万円 銀行借入 返済日〇月〇日

上記の例で借りたお金を返済した

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
短期借入金 100万円 普通預金 102万円 銀行借入 返済日〇月〇日
支払利息 2万円 銀行借入利息 返済日〇月〇日

銀行へ返済する時に利息を払う場合です。返済するときに返す契約内容と借りたときに利息や諸費用を天引きされた状態で振り込まれる契約があります。天引きの場合は下のような処理です。

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借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
普通預金 97万円 短期借入金 100万円 銀行借入 返済日〇月〇日
支払利息 2万円 銀行借入利息 返済日〇月〇日
租税公課 1万円 銀行借入印紙 返済日〇月〇日

借入の契約をするときに印紙代を負担することが多いです。その場合は租税公課として処理しましょう。

会社の資金繰りが悪く社長から30万円を借りた

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
現金 30万円 短期借入金 30万円 社長借入金

【法人の場合】
社長や代表者家族からお金を借りて仕事を回すことも多くあります。一応借金なので利息を付けるという話もあるのですが、代表者からの借入であれば利息を支払う必要はありません。ただ、代表者にお金を貸している場合は利息を貰う必要がありますので注意しましょう。

借入先が複数ある場合

規模が大きくなってきたりすると、借入本数が増えてくると思います。どれがどの借入か管理するためにも、借入先それぞれに補助科目を設定したほうが後々便利ですよ。

まとめ

自分の利益だけでお金が回せるといいのですが、なかなかうまくいかないことの方が多いでしょう。売上を上げたり、利益を残すこととは別の次元の問題として資金繰りがあります。資金繰りの維持というテーマだけで結構文章書けそうなので、時間を見つけて書いていきたいですね。

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